うまい頼み方を集めても、変わらない

「あなたは一流の◯◯です」から始まる長いプロンプトを保存して、構成の指定がびっしり入ったテンプレを貼ってみて、それでも返ってくるのはどこかで見たような答えで、また別のテンプレを探しに行く。このループに入っている人、かなり多いと思います。

プロンプトを長くすることや、複雑な形にすること自体は目的ではないんですよね。僕は、プロンプトの出来を決めているのは指示の上手さではなく、AIに渡す判断材料の質だと考えています。

絶対法則を1つだけ選ぶなら

AIに正解を出させるのではなく、正解を判断できる状態を作る。

僕がプロンプトの法則を1つだけ選ぶなら、これです。この先のSTEPで話すことは、全部この1行の言い換えだと思ってもらって大丈夫です。

「バズる投稿を作って」が当たらない理由

たとえば、AIに「バズるThreads投稿を作って」と頼むとします。どれだけ役割を与えても、どれだけ細かく文章の構成を指定しても、AIは学習した知識から「バズりそうな投稿」を推測するしかありません。

誰に向けた投稿なのか、これまで何が伸びたのか、何を良しとするのか。判断に要る物が1つも渡っていないので、AIにできるのは、世の中のバズっぽさの平均を当てにいくことだけです。頼み方が悪いというより、正解を出させようとしている形そのものが、当たらない形なんですよ。

左は、材料なしで的の真ん中を当てにいく頼み方。右は、渡された材料(相手・伸びた例・基準)を見比べて選ぶ頼み方。
左は、材料なしで的の真ん中を当てにいく頼み方。右は、渡された材料(相手・伸びた例・基準)を見比べて選ぶ頼み方。
つまずきやすいところ

役割を与えて、構成を細かく指定すれば、狙った答えが返ってくると思っている。

役割や構成は、出てくる物の形を整えるだけです。何を良しとするかを判断する材料が無ければ、形の整った推測が返ってきます。足すべきなのは指定の細かさではなく、判断に使える物のほうです。

自分の頼み方を見直す

  1. 最近AIに頼んだ文を、履歴から3つ選ぶ
  2. それぞれ「AIが答えの良し悪しを判断できる物が、文の中に入っているか」を見る
  3. 入っていないものに、印を付ける

印が付いた頼み方は、AIに正解を当てさせようとしている形です。全部に印が付いても普通です、始めたばかりなら。次のSTEPで、何を足せばいいかを決めます。

ここだけ覚える

プロンプトの本質は、指示の上手さではなく、AIに渡す判断材料の質。頼む前に「AIはこれで正解を判断できるか」を1回考える。

終わったら、ここが言えるか確かめる